久しぶりに見たホットペッパーが教えてくれたこと
久しぶりにホットペッパー(Hot Pepper)を見たところ、大きな変化がありました。ちなみに、景況感の向上からか、最近のホットペッパーは分厚い。だから、手に取るのに躊躇する。
【ホットペッパーを見て気づいた変化】
- 美容院情報・エステ情報がメインコンテンツに
- 飲食店情報はサブコンテンツに
- 飲食店利用を促すための知識系読み物あり
ホットペッパーと言えば、元祖飲食店クーポンフリーペーパーという印象が強いのですが、もはやそうとは言えません。どちらかというと、美容院やエステの情報の方が多い。今手元いないので具体的な数字は言えませんが、ページ数でも美容院・エステ関連のページが飲食店関連のページよりもずっと多いのです。利益率の低い飲食店はなかなか広告を出稿してくれないのか、それとも、食べログ等飲食店のネット情報の氾濫で、フリーペーパーの飲食店情報へのニーズが減退したのか。一方で、競争が激しい割に、利益率・リピート率とも高い美容院・エステの広告ニーズが高いのかもしれません。
【ホットペッパー変化の背景】
- 飲食店情報がフリーペーパーからネットにシフト
- 飲食店の利益率・リピート率が低下
とは言うものの、飲食店の情報が全くないわけではありません。ページ数は少なくなりましたが、掲載されています。ただ、掲載店舗数は明らかに減りました。一店舗あたりのスペースが拡大しています。小さなスペースの広告効果が落ちたのかもしれません。もしくは、ホットペッパーのユーザー層が高齢化し、見やすい広告の方が来店確率は高いのかもしれません。美容院・エステの情報がメインなので、万人受けするコンテンツである飲食店情報は、集客するために掲載されているのかもしれません。
【ホットペッパー変化の背景】
- 小さなスペースの広告の効果が低下した
- ユーザー層が高齢化し、大きな広告の方が好まれる
最後に、これは昔からあったかもしれませんが、知識系の特集記事が掲載されていました。私が読んだ号では、牛肉の部位の特集。肉の名前が牛のどの部分にあたるかを、図を使って説明してくれています。食に好奇心がある人は、こういう特集記事をついつい読んでしまうもの。実際、私はその部分だけ破り保存しています。これも、飲食店情報同様、ホットペッパーをより手に取りやすくする仕掛けなのかもしれません。
飲食店情報を期待した人にとっては、ホットペッパーの変化は残念なものですが、ホットペッパーの飲食店情報はそもそも広告であり、読み物ではありません。店舗が書いた内容をそのまま掲載している広告なのです。一方、鉄道系などのフリーペーパーの飲食店情報は、その大部分が記者による店舗紹介。だから、広告というよりも読み物に近いと言えます。だから、ついつい読んでしまいます。
【ホットペッパーと一般的フリーペーパーの飲食店情報の違い】
[ホットペッパー]店舗が発する情報=広告
[一般的フリーペーパー]記者が発する情報=読み物
広告と読み物という違いで、読者の受け止め方は180度変わります。前者は、お金を投じて買ったスペースであり、後者は、記者により選ばれた記事なのです。(実際は、掲載料・取材料などが請求されているとは思いますが。)読者がどちらをより価値あるものと捉えるかは、明らか。グルメ記事・グルメ番組が人気なのは、後者の読み物だからに他なりません。
食べログにしても、広告ではなく口コミ≒読み物だから、利用者が多いのかもしれません。見込み客の集客を考えた場合、店舗が発する情報をそのまま掲載するのではなく、記者やユーザーなど第三者を通じて情報発信した方が、より効果が高いのではないでしょうか。
☆今日のまとめ☆
ホットペッパーを久々に読んで気づいたのは、美容院・エステ情報がメインとなり、飲食店情報はサブになったということ。
ホットペッパーの飲食店集客力が弱くなったのかもしれないし、飲食店自体にホットペッパーに広告出稿する余裕がなくなったのかもしれない。
集客効果を考えた場合、広告よりも第三者による読み物にした方が、効果は高いのではないか。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
- 今日のこぼれ話☆
結構当たり前のことを書いてしまいました。
ただ、外国人をターゲットにした飲食店情報とした場合、まだまだ不足しているのではないでしょうか。
ネットでの口コミもいいですが、紙による読み物もニーズが高いかもしれません。