丸亀製麺の入門書を見れば、既存店売上をプラスにする秘訣がわかる(その3)
入門書最後には、「丸亀製麺のスゴすぎる話」と題して、理念などメニューを超えた説明が掲載されています。
【丸亀製麺入門書からわかる既存店売上をプラスにする秘訣】
[3]理念、安全・安心、温かみを伝えることで、リピーター獲得を目指している
スゴい話では、丸亀製麺のこだわりが説明されています。
【丸亀製麺のこだわり】
- 目指しているもの→メニューを超えた社会貢献をアピール
- お店の製麺機→麺へのこだわり
- 手作り・できたて→安全・安心
- シンプルな素材→安全・安心
- 割烹着・イキイキ→温かみ・親しみ
1は、美味しさを超越した理念であり、他社との明確な差別化です。これにより、他社とのメニュー競争・価格競争を回避できます。2・3・4は、うどん好きのみならず、安全・安心を気遣う女性(特に小さな子供を持つママ)を惹きつけることができます。5は、やんわりとチェーン店を否定することで、町の個店特有の親しみやすさ・温かさをアピールしています。
これら5点により、新規顧客獲得だけではなく、リピーター・常連への育成を目指しているのではないでしょうか。つまり、マクドナルドの失点による顧客増を一時的なものにするのではなく、継続的に売上増に寄与させようとしているのです。価格やメニューは簡単に真似されますが、理念やこだわり・親しみは真似しにくいものです。
☆今日のまとめ☆
入門書で理念や安全安心・親しみをアピールすることで、他社との安易な競争を回避し、リピーター獲得・育成を目指している。
これは、客数増として長期間売上に寄与する。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
- 今日のこぼれ話☆
武井壮さんも、親しみやすさに寄与していますね。
派手は出で立ちではなく、白いランニングシャツ(今で言うタンクトップ)一枚でうどんを食べる姿は、清潔感がありコミカルでもあります。