カンブリア宮殿で放送されたヤフーニュースの秘密から学ぶべきこと
カンブリア宮殿で以前ヤフーが取り上げられました。カンブリア宮殿は通常録画しているのですが、なかなか見る時間がないため、1年以上前の放送分から見ずに削除するほど溜まっています。この年末年始は最新分から少しずつ消化する予定にしています。
さて、そのヤフー特集から気になった点を、備忘録としてまとめると次のようになります。
【カンブリア宮殿のヤフー特集で学んだこと】
- トライアンドエラーでページビューを稼いでいる
- ユーザーにわからないように一日1%ずつ変化させて進化している(大きくリニューアルすると大抵失敗する)
- 少しリフレッシュした方が、いいアイデアが生まれる
- 被災地=日本の縮図
- 仕事=何か課題を解決すること
ヤフー特集の中で一番興味深かったのは、ヤフーニュースに関すること。ヤフーニュースは、ヤフージャパンのトップページに掲載されてあるニューストピック。トップページにあるトピックのリンクは、すべて13文字以内に収めるようです。その理由は、
ニュース内容がある程度分かる内容でありながらも、クリックしてもっと詳しく知りたい衝動を起こさせるため
です。トピックだけ見て納得してしまったら、リンクをクリックしてもらえず、ページビューを稼げません。逆に、何のことやらわからなければ、クリックどこか素通りされる懸念さえ生じます。このさじ加減が難しいようです。
単に13文字以内に収めるだけではありません。フレーズの構成もクリック率に大きく影響するとのこと。例えば、
漢字が4文字以上続くと、読まれる確率が低下する
そうです。トピックが難解そうに見えて、読むハードルが高くなるためにスルーされるのでしょう。かと言って、ひらがな・カタカナだけでは意味が通じにくくなります。この微妙な加減がヤフーニュース担当者の技術であり、元新聞記者など文字の操作を熟知したプロがその能力を発揮しています。
「クリックされやすい」ことを、「興味を持って次を読んでもらえやすい」と考えれば、ヤフーニュースの技術は、広告・パンフレット・SNS上の投稿など顧客コミュニケーション全般にも応用できます。より詳しく伝えようと思って、文字数を多くすればいいというわけではないのです。逆に、短いタイトルで興味をひこうとしても、つまらなければ読まれないのです。(私も耳が痛い)
ストーリーによりその製品価値を高めようという販売方法をよく目にしますが、その伝え方・文章こそ重要なのです。そう言えば、最近紙のチラシやパンフレットが増えたように思えますが、その多くは内容が詰め込みすぎか少なすぎで、読まれないのではないでしょうか。
☆今日のまとめ☆
ヤフーニュースが大多数の人に利用されるのは、13文字のトピックに、内容がある程度わかり、さらに詳しく知りたいという衝動を起こさせる力があるからである。
この力は技術であり、他業界の顧客コミュニケーションにも活かせるだろう。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
- 今日のこぼれ話☆
1週間ほど禁酒して、先日久しぶりにお酒を飲んだのですが、そう美味しく感じませんでした。
禁酒後酒を止める人って結構多いのかもしれませんね。