ローソンのドーナツ販売開始からわかる消費者ニーズ・購入傾向
ローソンもドーナツの販売を開始するようです。
セブン-イレブンの成功を確認してからの参入のようにも見えますが、店舗内で揚げるなどセブンとの差別化も行います。その目的は、
利益率の高いコーヒーの販売増
であることは確か。もちろん、これまでコーヒーだけしか買わなかった人がドーナツも買ってくれることにより、客単価引き上げにも寄与してくれることでしょう。ただし、150円のプレミアムロールケーキの代わりに100円のドーナツが売れれば、客単価は下がることになります。そのリスク以上にコーヒー単品購入者がドーナツを買う確率の方が高いということでしょうか。
コーヒーとドーナツの相性は抜群
ということかもしれません。そう言えば、アメリカのダンキンドーナツでは、コーヒーも主要メニューと捉えられていますね。日本のカフェチェーンでも、ドーナツ導入が増えるかもしれません。
ドーナツと言えば甘いモノ。スイーツの一種と考えれば、ローソンのドーナツ販売開始は、スイーツ市場の拡大を物語っているかもしれません。スーパーでもスイーツ売場が拡大しているような印象があります。例えば、ダイエーでは、タカギベーカリーのスイーツが販売されていました。確か単価500円台だったので、スーパーのスイーツとしては、かなり高め。スイーツは高くても美味しければ売れるのかもしれません。スイーツは、客単価引き上げに大きく貢献してくれるカテゴリーなのでしょうか。
【スイーツという商材の特徴】
高くても売れる→客単価引き上げに寄与
ならば、飲食店もスイーツの販売を強化した方がいいでしょうね。既に行っている店舗は多いかと思いますが。
JR三ノ宮駅の駅ビルSCであるエキマルシェでも、期間限定スイーツショップの売場があります。甘い匂いで集客するマネケンの行列が目立ちますが、それでも売場が継続しているということは、それだけ集客力があるということでしょうか。また、スイーツショップ側の出店ニーズが高いということでしょうか。そう言えば、阪神神戸三宮駅の改札近くにも、スイーツショップがありました。近くには、そごうのデパ地下もあります。このように三宮駅周辺はスイーツショップが集積していますが、それでも成り立っているということは、それだけスイーツが売れているということの証左とも言えるでしょう。
ローソンの話に戻すと、ドーナツ売場はレジ横の専用ケース。スイーツ売場ではありません。その目的は、衝動買いを狙っているからに他なりません。また、専用ケースというコストの掛かる販売方法を取るのも、袋入りよりもフレッシュ感が出るからでしょう。見た目も重要なのです。ベーカリー専門店でも、裸のパンをトレーから取るスタイルが一般的。この販売手法は、レジでパンの見た目から種類を判別しなければならないため、レジ打ちの仕事にスキルを要します。つまり、コストの掛かる販売手法なのです。それでもこの販売手法を採用するベーカリーがほとんどなのは、その方が売れるから。つまり、見た目が重要なのです。
【ローソンのドーナツ販売手法からわかる消費者の購入傾向】
見た目(フレッシュ感)が売上を左右
衝動買いが売上を左右
ローソンの事例からも、単に「美味しさ」「価格の低さ」だけでは売れないということがわかるかと思います。
☆今日のまとめ☆
ローソンのドーナツ販売開始からわかるのは、コーヒーとドーナツの相性は抜群であること、スイーツは売れるということ、美味しさだけではなく見た目こそ売上を左右するということ、衝動買いこそ売上増に寄与するということだろう。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
- 今日のこぼれ話☆
ドーナツがどんどん身近なスイーツになりそうです。
そう言えば、近くのマックスバリュでも揚げたてドーナツの販売を始めました。
イオンもそろそろ本格参入かな。
さぁ、ミスタードーナツはどうする?