デパ地下を歩けばわかる、消費者が選ぶサービスの2つの共通点
先日、週末の神戸大丸に行ったところ、デパ地下のコーヒーショップが結構流行っていました。コーヒーショップと言ってもカフェではなく、カウンターだけの超小型喫茶店のようなお店。デパ地下にはよくあるタイプで、確か梅田の大丸にもカウンターだけのコーヒーショップがありました。利用客の大半は、シニア層。
その利用動機を考えると、買い物ついでの休憩と行ったところでしょうか。大丸だから安心できるというのもありますが、やはり近くにあったというのが一番の選択理由だと思います。立地ですね。買物をするデパ地下にあり、手軽に利用できるから選んだようです。
この手軽さという選択理由は、ちょい飲み需要にも通じます。駅前で手軽に飲めるから、吉野家や日高屋を利用するのでしょう。この場合、客単価や利用時間も手軽というのもあります。だから、和民ではないのです。
手軽さの最右翼は、コンビニ。値段が下がったといっても、決して他業態よりも安くはないコンビニで総菜を買うのは、近くにあるから。さらに、レジで待つ必要がなく、素早く手に入れられるから。これも手軽さです。
一方、三宮に出来た土佐専門居酒屋が、給料日翌日の金曜夜というのもありますが、結構流行っていました。このお店の特徴は、土佐の食材を使った料理とレジ前で土佐の産物を購入できる点。販売されているのは、ほとんどが加工食品ですが、土佐特産品だけあって、一般的なNB商品と比べて幾分か割高です。でも、レジで払う外食の料金と比べれば、さほど高くはありません。例えば、2人で利用して7000円だとすると、レジ前で販売されている土佐特産品は、500円~700円ぐらいでしょうか。(実際の価格は知りませんが)どちらかというと、おみやげにぴったりな価格なのかもしれません。
とにかく、この土佐専門居酒屋が流行っていたのですが、その理由は先述の手軽さによるものではありません。専門性だからでしょう。土佐専門店は、近くにさほどありませんから。せっかく外食するのだから、土佐の専門店のカツオを食べようという理由で、そのお店を選択するのだと思います。
このように見ると、手軽さと専門性こそが、消費者が消費を決める最大の要因のように思えてなりません。
ちなみに、神戸大丸にあるスープストックトーキョーは、手軽さと専門性をどちらも備えています。温めるだけで提供されるので、手軽にスープを楽しめるだけではなく、提供されるのは専門性の高いスープ。公式サイトでは、「無添加」など書かれてありませんが、体にやさしいスープを提供しているというイメージがあります。双方の特徴を備えたスープストックトーキョーは、よく出来たビジネスモデルなのかもしれません。
☆今日のまとめ☆
消費者が選ぶサービスの共通点は、手軽さと専門性。
いずれかを備えたサービスは、消費者の支持を得ている模様。
ちなみに、スープストックトーキョーは両者を備える。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
- 今日のこぼれ話☆
今週末は、2週間ぶりぐらいに飲酒再開。
さほど酔えませんね。
なぜだろう。
まだ喉は完治していませんが、マスクなしでも生活できるようになりました。
ちなみに、第三とレモンチューハイですが。