【380号】ソーシャルメディアとユーザー属性情報収集問題。
◎本日のニュース
1)見出し
As Web Surfers Share, Marketers Track
2)要約
クリアスプリング社は、アドディスサービスを通じて集めた
ユーザーの属性情報を、ターゲティング広告を行う広告主に
販売することを始めた。
アドディスサービスとは、
興味深いサイトをクリッピングサービスに保存したり、
友人と共有できたりするサービス。
多くのサイトや広告主は、クリアスプリング社の新サービスに殺到したが、
AOLなどの一部サイトは、ユーザー情報の収集に関して疑問視している。
この問題に関して、クリアスプリング社は、
ユーザー属性情報を収集しないようサイトが選択できることや、
個人を特定する情報や過敏に反応されやすい情報は収集しないと
説明している。
3)キーとなる英文
Clearspring recently started aggregating data about consumers’ Web
sharing habits into segments that marketers can buy to target
online ads.
4)キーとなる英文の和訳
最近、クリアスプリングは、消費者がウェブ上で習慣的に共有する
データを収集・分類し、広告主がターゲットを定めたネット広告を
打つために購入できるようにし始めた。
5)気になる単語・表現
aggregate 他動詞 集めて一つにする
6)今日のヒント
アドディスボタンやそれに類するボタンを最近本当に目にするようになった。
これは、ソーシャルメディアを利用する人が増えた証左だろう。
また、サイトはクリック一つで他のサイトへ行くことができるので、
これは重要だと思うサイトを記録していないと、二度とお目にかかれないことがよくある。
これを避けるために、興味深いサイトや重要な情報があるサイトを
ブックマークするという使い方もある。私は主にこの使い方をしている。
アドディスの利用者を見ると、その数の多さに驚く。記事によると、
アメリカのユニークユーザーは1億6940万人で、インターネットユーザーの
約95%も利用しているという。他のサービスと併用している人もいるし、
単に登録しただけの人もカウントされているだろう。
だから約95%=シェアと考えるのは問題であるが、
ソーシャルメディアの利用が広がっていることは間違いない。
人とつながりたいという欲望の強さを感じる。ソーシャルメディアの利用が広がると、
消費者は自分の好み日々の活動を発信する機会が増えるので、
その内容を記録するとその人の属性が見えてくる。これをセグメント化して
ターゲット広告に利用すると、広告主・消費者双方ともメリットがある。すなわち、
◎広告主→費用対効果の高い広告を打つことができる。
◎消費者→自分に関係ない広告を受ける機会が減り、
有益な情報を入手することができる。
である。さらに、費用対効果が上がると、企業のマーケティングコストが減り、
販売価格に還元されるかもしれない。個人情報の漏洩など問題がないわけではないが、
ターゲティング広告には企業・利用者双方に大きなメリットがあることを忘れないようにしたい。
人のつながりたいという欲望がさらに強くなると、このメリットも大きなものになるだろう。
クリアスプリング社 http://www.clearspring.com/
アドディス http://www.addthis.com/
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《今回のヒントのまとめ》
▼クリアスプリング社は、提供するアドディスを通じて得た情報により、
利用者を属性に応じてセグメント化し、ターゲティング広告を
希望する広告主に販売している。
▼アドディスの全米での利用者は、ネット利用者の約95%なので、
ソーシャルメディアの利用の拡大、さらに言えば人のつながりたい
という欲望の強さを表しているだろう。
▼アドディスを通じた今回の試みは、個人情報の漏洩などを問題視する向きもあるが、
企業にとっても消費者にとっても大きなメリットがある。
つまり、企業は、より費用対効果の高い広告を打つことができ、
消費者はより興味深い広告を受けることにより、有益な情報を入手できる機会を
得ることができる。
▼人のつながりたいという欲望がさらに強くなると、
このメリットもより大きくなるだろう。
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6)おすすめ商品・サービス
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※新規事業を始めるにあたり、このサイトをどのように行うか近いうちに決めなければなりません。
編集後記
こんにちは、高尾です。
今日は、事業計画に関するセミナーに参加します。
まだ、事業アイデアやビジネスモデルが決まっていないのが、
ネックですが吸収できるものは貪欲に学びたいと思います。
最近思うことは、価格設定を低くすれば注文をもらいやすくなるかもしれないですが、
一方でビジネスとして成立しない可能性が高くなるということです。
一人カンパニーでも、いや一人カンパニーだからこそ、
単価がある程度高くないと商売を継続できない。
ならば、どうやって高くするか。
顧客により大きなベネフィットを与えられるような商品を提供する必要があります。
自分の強みを活かした商品ならば、より魅力的な商品作りができ、
それは容易になります。
それはわかっているのですが、自分の強みと自分の好みとが食い違うと
葛藤が生まれるのも事実。
まずは、食っていくことが優先でしょうね。
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