消費者の飲食店離れ、飲食店が打つ手とは?
(from flickr)
9月21日の日経MJの記事に、衝撃的なものがありました。それは、
飲み会に全く行かない人が急増していることが、調査会社のインテージがサラリーマンらを対象に実施した「外飲み事情」で明らかになった。東日本大震災に よる自粛ムードが影響しているとみられる。実際に飲みに出かけた場合でも、30代男性では早い時間に帰る実態も浮かび上がった。
というもの。つまり、仕事帰りに飲みに行く会社員の相当減ったという。
詳しい内容は、
- 最近3ヶ月で、仕事帰りに飲みに行っていない人は最多の33.1%(昨年は9.2%)
- 一次会で帰るようになった人は、最多の35.7%
となっている。(もちろん、日経MJにはもっと詳しい調査結果が掲載されてあります。)この内容を簡単に言うと、
会社帰りに飲みに行くお店の数が減っている
ということになります。飲食店にとっては、来店客数の減少という形で数字に出ます。飲食店経営者にとっては、とても痛い外部環境の変化なのです。
一方で、スーパーの店内をじっくり見ると、
- スターバックスのレギュラーコーヒーやインスタントコーヒーが販売されている
- 吉野家のタレを使った豚まんが売られている
など、大手飲食店チェーンが加工食品に参入していることがわかります。これは、消費者の飲食店離れという外部環境の変化に対して、
内食への進出
という形で、大手チェーンが変化に対応していることを表しています。
一方、中小零細の飲食店は、
宅配
という形で対応しています。これがさらに進むと、ファストフード店のように、お持ち帰りのできる惣菜を販売するかもしれません。これは、中食への進出に当たります。
増税・公共料金の値上げが行われる一方で給与が増えない状況を考えると、消費者の節約志向は今後も継続(いや皿に強まる)することでしょう。そうなると、消費者の飲食店離れは、震災による自粛や景気後退によるものではなく、ある程度定着するかもしれません。飲食店の内食・中食への進出は、今後さらに増えるように思えます。その時に売上を左右するのは、飲食店のブランド力。顧客とこれまでどのようなコミュニケーションを行っていたかが、試される場でもあります。
☆今日のまとめ☆
仕事帰りに飲みに行く会社員が減り、一次会で帰宅する人も増えている。
これは、来店客数の減少という形で、飲食店にはマイナスのインパクトを与える。
この外部環境の変化に対して、大手飲食店チェーンは内食に進出している。
中小零細の飲食店は、宅配やお持ち帰りなど中食に進出することだろう。
可処分所得の減少が必至な今後、消費者の飲食店離れは、今後継続するように思われ、内食・中食への進出は今後増加すると思われる。
内食・中食への進出の成否を分けるのは、飲食店のブランド力であり、これまでのコミュニケーションが試される。
☆ 今日のこぼれ話☆
会議に関する面白い記事を、日経ビジネスオンライン(NBO)に見つけました。
今日のNBOは、KDDIのiPhone販売に関する記事が一番人気ですが、この記事も読み応えありますよ。
会議を減らすことは私も大賛成。
会議をするには、見えないコスト(しかも大きな)がかかっています。
そのコストに見合う成果を出せるのかを精査して、初めて会議を行う。
会議は大きな金食い虫なのですよ。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→◯
◎毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→☓
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯
◎部屋や家の掃除をする→☓