ヤフー・楽天の中国市場進出、返品リスクをどう回避するか?

4/1のの日経新聞朝刊一面より。

一面のトップ記事が、

◎日中でネット通販連携

とのこと。

詳しくは、ヤフー・楽天が注目の通販市場に参入するということ。

ただ、両社の参入方法には共通点と相違点がある。

共通点は、

◎両社とも、中国のインターネット大手企業と提携する

ということ。

ヤフーはタオバオ、楽天はバイドゥ。

一方、相違点は、

◎ヤフーが、ヤフーショッピングをタオバオの通販サイトと相互接続して、原則、両社のモールに出店している企業は両国で販売することが可能となる。

◎楽天は、バイドゥと合弁で中国市場に参入し、中国で通販モール事業を展開する予定。日本からも中国のモールへの出店募る。

やり方は異なるが、

◎日本のネット通販市場が低成長することを見越して、成長著しい中国市場に成長を求める点

は同じ。

日本企業が中国で通販事業に参入する際に注意したいことが、

◎商品間違いや破損などで返品が発生すると、余計な高いコストが発生し、利益が吹き飛ぶ

という点。

中国のみならず、外国へ配送する時に大きな問題になるのが、

◎高い配送コスト。

直販をする限り、このコストは避けて通れない。

このコストを商品単価に組み込んだり、送料として購入者に負担してもらうのが普通だが、配送した商品にトラブルが起これば、その返品送料と再配送料は企業負担となる。

この送料の高さゆえに、海外の消費者が日本企業の通販でモノを購入することをためらうかもしれない。

通販ではないが、海外の小売店で販売する事例では、トラブルが起こった際に日本へ返品出来ないことが多く、そのリスクは店頭売価に組み込まれ,その結果店頭売価が日本の数倍になることが多い。

海外での小売店販売の場合、1注文の数量が大きいので、日本企業の手取り価格が低くなろうとも、商売としては充分成り立つ。

しかし、通販となると1注文の数は知れているので、返品確率を相当減らさなければ、利益が出ないまたは赤字になってしまう。

さらに、サイトを外国語表示にするだけでなく、外国人が見やすいように修正も必要になる。

この返品リスクを回避する方法として、

◎保険を活用

◎日本へ返品せずに、別の市場で販売する

などが考えられる。

保険については、実際そのような保険があるかどうかは知らない。

ただ、国内では人口が減少すること考えると、企業の大部分が海外市場を視野に入れる必要があるので、返品リスクをカバーする保険が登場してもおかしくない。

もう一つは、返品トラブルが起きても、日本へ返品せずに、その国の違う販売ルートで販売するという方法。

ネットオークションの活用や訳あり商品としての販売が考えられようか。

逆に考えると、返品商品を集めた市場が新たなビジネスとして成立する可能性もある。

どうであれ、海外へ通販する場合、返品という大きなリスクが発生することを忘れてはならない。

☆ 今日のまとめ☆

中国の通販市場は成長著しいが、日本から通販で輸出する場合は、配送料の大きさが大きなネックとなる。

このネックは、返品リスクとして顕在化する。

☆4/4 の目標☆

1  プライベートブログの更新 ◯

2 午前7時起床 ×
3 毎朝、鏡の前で笑顔の練習 ◯
4 腕立て・腹筋を各30回 ×
5 部屋・事務所などの掃除をする ◯
6 手帳に今日の反省の明日の希望を書く。×
7 AFPの勉強をする。 ×
8  読書(書籍・雑誌)をする ×
9 毎朝、ツイッターでつぶやく ×

(今 日のこぼれ話)

ユニクロのツイッターがらみのサイトを発見。

このサイト、本当にすごくよく出来ている。

こうやって、ブランド化するんですね。

一方、ファーストリテイリング株は本日急落。

成長が見込める企業だけに、持っていても損はないかもしれません。

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(今 日の言葉)

スピード、スピード、これからの歴史は、今までの何倍、何十倍のスピードで進む。 起ち上がるのも、亡び去るのも、われわれの考えもおよばぬほど早い時代なんだ。 (岡新中将)

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