牛丼値下げ初日に行った、吉野家の工夫とは?
先日、牛丼を値下げした吉野家に行きました。しかも、行った日は値下げ初日。大変な混雑を予想したのですが、時間が少し遅かったこともあり、待つこともなく入店できました。立地は、大阪のビジネス街。時間は12時50分頃。お昼時間ギリギリとは言え、もう少し混んでいても不思議ではないので、初日は思ったほどの売上が挙げられなかったかもしれません。
実は、当日、私が食べたかったのは、牛丼ではなく焼鳥つくね丼。普段あまり外食しないので、せっかくの外食では、食べたことのないメニューを試したかったからです。ただ、食べたい気分満載で入店したのにもかかわらず、焼鳥つくね丼を食べることはできませんでした。というのは、
4/24日15時までは、牛丼・牛皿・牛鮭定食のみの提供
だったからです。これにはがっかりしましたが、吉野家の意図もすぐにわかりました。
メニューを絞ったのは、オペレーションの短縮を図るために他なりません。そして、その目的は、混雑時でも迅速な提供をするためです。吉野家は、今回の大幅値下げ(100円)により、普段吉野家を利用しない人まで集客できると予測していたのでしょう。そういう人が、大概混雑する昼時に来店するもの。一方、混雑すると、提供が遅れる可能性が高まります。値下げによりせっかく獲得した新規顧客が、提供が遅れることで吉野家に不満を持てば、再来店は望めません。そこで、メニューを牛丼とその姉妹メニューに限定することで、迅速な提供を目指したのでしょう。
しかし、私のような牛丼・姉妹メニュー以外を食べたい人もいるはず。そこで、メニューの限定を混雑が予測される1週間に限定し、1週間後の4/25日から通常メニューに戻すようにしたのだと思います。久しぶりに牛丼を食べた人がまた来店し、その時に通常メニューを提案すれば、高単価メニューを注文してもらえるかもしれません。そして、他社と差別化した高単価メニューを気に入って貰えれば、価格ではなく品質で吉野家を好きになってくれるかもしれません。こういうシュミレーションの元、メニューを工夫しているとすれば、かなり戦略的で、前回お伝えした私の推測に合致することになります。
今回の吉野家体験で、もう一つ発見したことがありました。これも、値下げと収益に関する事柄。これは、次回に取り上げようと思います。
☆今日のまとめ☆
吉野家は、牛丼値下げ開始日からの1週間、牛丼とその姉妹メニューにメニューを限定した。
その狙いは、久しぶりに吉野家に来た人に迅速な商品提供をすることにより、リピーターになってもらい、将来の高単価メニューの注文につなげるためではないか。
マーケティング・ビジネスのヒントに関するブログも書いています
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☆ 今日のこぼれ話☆
久しぶりの牛丼だったので、値下げ前と値下げ後の味の違いはわかりませんでした。
ただ、美味しかったですよ。
忙しい時のお昼のは十分利用はありえますね。
☆ 最近買った商品☆
麦とホップの限定商品を、早速試してみました。
赤い第三のビールなのですが、通常の麦とホップ同様、かなりビールに近い。
麦とホップが好きな人は、きっと気に入るのではないでしょうか。
渋みと泡が楽しめる麦とホップの赤、早速二本目も購入してしまいました。
限定醸造なのが残念ですね。定番希望です。