阪急オアシス神戸旭通店、都市型でも特売価格が低い理由とは?
前回に引き続き、神戸・三宮に出来た阪急オアシス神戸旭通店で発見したことについて、述べようと思います。このスーパーの大きな特徴は、
小型
都心型
と言うことができると思います。JR三宮駅から少し離れているとはいえ、十分歩ける範囲にあり、周りにはファストフードやコンビニなど商業店舗が多数あります。よって、住宅街では決してありません。だから、家賃が高くはるはず。だから、小型店舗にせざるを得なかったのかもしれません。
都心型・小型スーパーと言えば、いかりや成城石井が頭に浮かぶかもしれません。少し良い物をそれなりの価格で販売する高級スーパーです。阪急オアシスにもこの性格が少しあるかもしれませんが、それ以上に大きな特徴があります。その特徴とは、
特売品が安い
という点です。私が訪問した日でも、牛乳・ヨーグルト・パンなど、購入頻度の高い日配品が、住宅街のスーパーの特売にも劣らぬ価格で販売されていました。思わず、買ってみたくなったほど。家賃が高い店舗だけに、ここまで安く販売しなくてもいいと思うのですが、そうしなくてはいけない要因もあるようです。
【阪急オアシス神戸旭通店の特売価格が低い要因】
[1] スーパー激戦区のため
[2] 来店動機を作るため
特に2の要因に注目したいと思います。スーパーはコンビニとは違い、ふらっと寄る小売店ではありません。コンビニよりも店舗面積が大きく、決済までにコンビニよりも時間がかかるからです。また、コンビニのように、立ち読みができる雑誌がないのも、何となく寄ることがない大きな理由です。だからこそ、コンビニよりも集客するには、何かしら来店動機が必要なのです。そのために、特売価格を低く設定しているのだと思います。
また、集客を確実に売上につなげるための価格設定と捉えることもできます。同様のことは、阪急うめだ本店にも言えることです。装飾やイベントで集客しても、それが売上につながらなければ、全く意味がありません。集客を確実に売上につなげるために、阪急オアシスは牛乳・パンなどの購入頻度の高い商品を安く売るのだと思います。
これはスーパーだけのことではありません。例えば、ニトリにしても、来店動機を高めるために、コップやお皿などの比較的購入頻度の高い商品を販売するのです。お菓子を全面に出して販売するカルディも同じ。一部低価格品を導入することで来店動機を作り出す仕掛けは、どんな小売店にも必要とされることだと思います。
☆今日のまとめ☆
阪急オアシス神戸旭通店は、購入頻度の高い商品を低価格で特売している。
これは、来店動機を作り出すため。
また、集客を確実に売上につなげるためでもある。
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☆ 今日のこぼれ話☆
ちなみに、パンは阪急うめだ本店にも導入されている阪急ベーカリーでした。
そう、105円均一のパンです。
阪急グループは、105円の阪急ベーカリーを集客商品と捉えているのでしょう。