トレンドマイクロのJewelry Boxが教えてくれる消費者ニーズ
先日、梅田のヨドバシカメラで、とある販促イベントが行われていました。場所は、カメラ売場横。販促されていたのは、トレンドマイクロのJewelry Box(ジュエリーボックス)です。
この商品の一番の特徴は、デジカメやスマホで撮った画像を簡単に一元管理・バックアップが取れるということ。普段デジカメやガラケーで写真を取ることが多いのですが、その画像管理の面倒臭さには毎回辟易しています。この不満を解消してくれる商品というわけです。
そこで、この商品から読み取れる消費者ニーズを抽出してみました。
【ジュエリーボックスが教えてくれる消費者ニーズ】
[1]利便性
[2]安全性(セキュリティー)
[3]ソーシャル(つながり・絆)
1について、ジュエリーボックスにUSB経由やSDカードカード差し込み、またはスマホアプリ経由で、画像を簡単に取り込むことができます。この利便性が一番の特徴のようで、販売員の方もこの点を真っ先に説明していました。また、ジュエリーボックスで画像を保管することで、簡単に画像の一元管理をすることができます。従来は、スマホで撮影した画像は各種クラウドサービス(Flickrなど)、デジカメ撮影分はPCのハードディスクなど、別々に保管することが多かったので、どこにどれを保管したかがわからなくなるという不便がありました。ジュエリーボックスを使えば、簡単に一元管理ができるわけです。利便性へのニーズは、店舗数の多いコンビニ人気からも読み取れます。利便性は、何よりも優先されるほど、優先順位の高いニーズと思ってしまうほどです。
2について、ジュエリーボックスを使えば、ジュエリーボックスに保管するだけでなく、クラウド上でも保管できます。つまり、バックアップが簡単に取れるのです。災害が起こってジュエリーボックスが無くなっても、大丈夫。クラウド上に、全く同じデータが保管されているからです。
3について、これは販売員の方が、真面目な顔で説明していたことが、印象的でした。写真とは、家族や友人とのつながりを証明してくれる大切なもの。写真を見れば、昔の思い出がすぐさま思い浮かぶほどです。ソーシャルでメンタルな存在なのです。人間の生きてきた証と言っても、過言ではないでしょう。このつながりを示す大切なデータを安全に管理してくれるのが、ジュエリーボックスとなるわけです。つながり・ソーシャルニーズは、家族での食事や国内旅行・ソーシャルメディア人気を見れば、その高さを実感できます。
ジュエリーボックスは、その実物だけでは単なる箱に過ぎません。しかし、この商品には、上記3つのニーズを満たす力があるのです。ジュエリーボックスが売れるかどうかわかりませんが、このようなニーズを満たせるかどうかが、消費者が財布を緩めるかどうかを決めるように思えました。
☆今日のまとめ☆
ジュエリーボックスからわかるのは、利便性・セキュリティー・つながりという3つの消費者ニーズ。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
価格は16800円に、月々の使用料480円。
少し高いと思いますが、それでも利便性が高いから、ターゲットを絞れば売れるのでしょうね。