楽天うまいもの大会売上ベスト10店舗から分かった、物産展で売上を伸ばす店舗の共通点とは?
10月上旬に行われた阪神の楽天うまいもの大会は、なんばの高島屋との共催であり、阪神では総菜がメインで販売され、高島屋ではスイーツが主体のようでした。そして、両会場の売上対決も、一つの目玉として行われており、阪神の会場では、前日(?)の売上上位10店の店名が公表されていました。私が参加した10月12日のベスト10の販売商品は、以下の通りです。
【10/12阪神の楽天うまいもの大会売上ベスト10】
[1位]ごちそうマルゲリータ(冷凍ピザ)
[2位]牛たん弁当
[3位]広島かきめし
[4位]チョコレート
[5位]栗まんじゅう(栗福柿)
[6位]餃子(紅白餃子)
[7位]国産牛ぷるるん生ホルモン
[8位]鹿児島黒豚角煮弁当
[9位]つけめん(イートイン)
[10位]宇和島芋造りじゃこ天
※リンク先は楽天の商品またはショップページ
10商品のうち9商品が、総菜・弁当です。スイーツもそれなりに出店されていたのですが、ランクインしていないということは、総菜・弁当類の方が好まれたということです。
上記10商品における商品・販売方法の共通点をまとめると、次のようになります。
【阪神の楽天うまいもの大会の売上上位商品の共通点】
[商品]簡単調理またはそのままで食べられる
[販売方法]調理を実演(見える化)
[販売方法]試食販売
商品に関して、オーブンで焼くだけの冷凍ピザが1位であることは、簡単調理が好まれている証拠です。一方、調理がより複雑な干物や干し椎茸・ちりめんじゃこなどは、ランクインできないどころか、集客に苦労しているように見えました。
調理を実演し、見える化している点は、販売面での共通点です。これは、上記10店だけがやっていることではなく、他の店舗もやっていました。実演販売をしている店舗はそれなりに集客している一方で、出来上がった海鮮丼を陳列しているだけにお店は、通行客がなかなか立ち止まらない様子。実演を見て通行客は立ち止まり、美味しそうに感じれば、購入するというパターンが、あるのは事実です。
試食販売は、上位10店以外の多くのお店でも行われており、売れるお店の共通点というよりも、すでにデフォルト化しています。試食販売しないと立ち止まってもらえないというのが、物産展における現状のようです。
これら販売上位商品の共通点のうち、注目したいのは、簡単調理またはそのまま食べられる点と実演販売。前者は、簡便性に対するニーズがそれだけ高いことを物語っています。一方後者は、食べる以外の楽しみがあるからこそ、通常よりも高い物産展価格を受け入れることを示しています。簡便性と味以外の楽しさは、高くても売れる秘訣なのでしょう。
☆今日のまとめ☆
楽天うまいもの大会で売上上位商品の共通点は、簡単調理またはそのまま食べられる商品であることや、実演販売を行っていること、試食販売を行っていることである。
これらは、消費者の簡便性への強いニーズと、味以外の楽しさにお金を払うことを示している。
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☆ 今日のこぼれ話☆
阪神の物産展では、恒例になった立ち飲みスペース。
売上に大きく貢献しているからこそ、ほぼすべての物産展で採用されているのでしょう。
生ビールが飲めるのもいいですね。