りくろーおじさん、ポール・ボキューズ値上げで起こるべきこととは?
by courtesy of Kent-Chen
大阪で行列ができるスイーツ店と言えば、りくろーおじさんとパブロ。そのりくろーおじさん。そのりくろーおじさんに、行列がありません。寒いとは言え、天候が悪いわけではなく、行列ができやすい週末でもあります。なぜ、行列がないのか?その理由は、店舗に大きく掲げられた、名物チーズケーキの価格にありました。
そう、値上げされていたのです。588円から630円に、48円の値上げです。円安・小麦売り渡し価格の値上げ・電力値上げなど、原料・製造コストの上昇が要因でしょう。たった48円の値上げであり、さらに値上げしてもホールのチーズケーキが600円という割安な価格であるにもかかわらず、行列が消えたということは、600円未満という価格がそれだけ魅力的だったということになります。
さらに、梅田でもう一つ値上げを見つけました。それは、大丸の専属ベーカリーであるポール・ボキューズのパンドミー(山型の食パン)の価格。確か、298円だったと思うのですが、315円に値上げされていました。値上げ幅は、17円。値上げを確認できたのは、パンドミーだけだったので、この値上により集客にどう影響が出ているのかは不明。ただ、発見した時間が閉店間際であり、隣の別のベーカリーで一律20%割引を行っていたせいもあり、集客数はゼロでした。ポール・ボキューズでお客さんが全く入っていない状態を目にするのは、初めて。恐らく、パンドミー以外にも値上げされていたのでしょうか。
りくろーおじさんで行列が消えたように、少しの値上げ幅でも、割安感が薄れると、売上は一気に減少します。そして、その消えた売上がどこに行くかと言えば、より割安感のあるスーパーやコンビニ。特に、コンビニのスイーツ・パンの売上が今後伸びるのではないかと、予測しています。
来年の4月には、消費税増税により、全商品の価格が引き上がります。総菜専門店からスーパー・コンビニへのシフトが、本格化しそうな予感です。
☆今日のまとめ☆
りくろーおじさんのチーズケーキが、600円超に値上げ。
これにより、行列が一時的に消えていた。
この売上は、より割安感のあるコンビニスイーツに流れるのではないか。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
りくろーおじさんのチーズケーキ、実はまだ食べたことがありません。
レーズンが苦手なもので。