自販機データが教えてくれるビジネスチャンスとは?

珍しい海外の牛乳自動販売機by courtesy of Keith Survell

昨日、コカ・コーラの自販機における価格設定について取り上げました。その際に、自販機のデータを調べたのですが、日本自動販売機工業会の統計に、大変面白いデータが掲載されていましたので、紹介したいと思います。ちなみに、2012年末時点のデータになります。

まず、自販機の普及台数で増加しているカテゴリーは、

清涼飲料

牛乳

食券・入場券・貸靴券等

乾電池・玩具等

コインロッカー他

になります。清涼飲料は、コカ・コーラやサントリーなど一番馴染みのある部類で理解できます。食券自販機は、ファストフードでの利用が増えているのでしょうか。最近、ラーメン店で増えたような気がします。コインロッカーは、国内旅行者の増加が影響しているかもしれません。

一方、牛乳の自販機が増えているとは、かなり意外です。もしかしたら、高齢化の影響で、パック入り飲料の自販機が増加しているのかもしれません。思えば、主要駅には一台はあるような気がします。ちなみに、年間自販金額は、清涼飲料の10分の1以下であるものの、前年比プラスになっているので、それなりに支持があることがわかります。

乾電池・玩具等については、「乾電池 自販機」で検索したところ、めぼしい情報はほとんど無し。どちらかというと、物珍しい自販機として取り上げているサイトが多いようです。一方、「玩具 自販機」で検索すると、バンダイのカプセル自販機のニュースを見つけました。いわゆる「ガチャガチャ」がこのカテゴリーに入れば、増加しているのも納得。若者をターゲットにしたショッピングセンターで、よく見かけるからです。実際、年間自販金額も、清涼飲料についで2位であり、伸び率では堂々の1位です。

牛乳に関しては、一人あたりの消費量が減少傾向であり、自販機数・自販金額とも伸びているとは、本当に意外です。シニア層のニーズを汲み取れば、牛乳の売上をもっと伸ばせるのかもしれません。

☆今日のまとめ☆

一人あたりの牛乳消費量は減少しているものの、自販機数・自販金額は伸びている。

高齢化の影響ならば、シニア層のニーズを汲み取ることで、牛乳の売上はもっと伸ばせるかもしれない。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

もしかしたら、牛乳の自販機数・自販金額が伸びているのは、2012年だけの異常値なのかもしれません。

前年に震災があっただけに、その可能性も高いですね。

 

 

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