朝マック新商品のビッグブレックファストは、マクドナルド版牛すき鍋膳になれるか?
Photo:McDonald’s Big Breakfast By Ruocaled
マクドナルドが朝マックに新メニューを投入したようです。
日本マクドナルドは31日、朝食時間帯の新商品を4月2日に発売すると発表した。ソーセージやスクランブルエッグなどを1枚のプレートにのせた「ビッグブレックファスト」(単品価格399~419円)で、フォークとナイフを使って食べる。ゆっくり朝食を楽しみたい消費者のニーズに応える。(2014年4月1日付 日経新聞朝刊)
すでに食べた人のレビューもありますので、内容・味などの評価はこちらへ。このビッグブレックファストの特徴は、
[1]プレートで提供
[2]既存の具材・メニューを活用
[3]比較的高い価格
となるでしょうか。
1について、プレートに乗せて提供されるメニューは、マクドナルドではかなり珍しい部類に入ります。少なくとも、プレートで提供されるこれ以外のメニューを私は知りません。見た目からして、目新しいのです。2について、目新しさの一方で、中身は既存メニューの食材・具材を活用しています。これにより、調理オペレーションが軽減されます。3について、さほどコストを掛けない一方で、価格は比較的高めに設定されています。
2・3から推測すると、利益率の高い収益メニューということになりますが、私が注目したいのは1。見た目を変えることで、従来品との違いが一目瞭然になるので、従来品との価格差を納得しやすくなるのではないでしょうか。同じ理論を採用したのが、吉野家の牛すき鍋膳。丼で提供するのではなく、具材とご飯を別々に提供。さらに、固形燃料を使って、食べている間も温かさを維持できる仕組みを組み込みました。この見た目の違いが、牛すき鍋膳が高くても売れた一因だと、私は考えます。ならば、同じく従来メニューにはないプレートを使ったビッグブレックファストも、高くても売れる可能性が高くなります。
見た目というわかりやすさで違いを伝えることが、より効果的なのかもしれませんね。
☆今日のまとめ☆
マクドナルドのビッグブレックファストは、プレートを使うことによって、見た目で違いを強調している。
吉野家の牛すき鍋膳のヒットの一因がその見た目にあるのならば、ビッグブレックファストも売れるかもしれない。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
わかりやすさがヒットの条件なのかもしれません。
だからこそ、ユニクロやセブンはデザインにお金を掛けるでしょうか。