改札前でテイクアウト用うな重は売れるのか?
先日、土用の丑の日の出来事。JR神戸駅改札前で、とある外食チェーンがテイクアウト用のうな重を販売していました。15時過ぎということもあり、さほど売れていない様子。でも、これって時間だけの要因かどうかはかなり疑問です。というのも、近くにスーパーやコンビニがある中で、改札前でうな重を買う必要性がさほど高くないと思われるからです。
こういう光景はクリスマスにも登場します。その場合は、クリスマスケーキ。ほとんどのコンビニでは、店舗前でクリスマスケーキを販売しています。スイーツ店が増えた今、コンビニでクリスマスケーキを買う必要性はそう高くありません。
改札前でうな重やコンビニ前でクリスマスケーキを売るのは、その日に需要があるからにほかなりません。立地の良い場所に、露出すれば確かに売れる確率は高まるでしょう。しかし、既にうな重やクリスマスケーキを販売しているお店は、街中に存在します。その中で改札前のうな重やコンビニ前のクリスマスケーキが選ばれる確率は、相当落ちているのではないでしょうか。
単に露出を高めるだけでは不十分で、その商品に買う動機が強くなければ売れないのではないかと、つくづく思います。例えば、うな重ならば、酒のつまみになるお手頃サイズのうなぎの蒲焼や、つまめるうなぎのにぎり鮨など。もちろん、うなぎの産地や焼き方で差別化するのも手です。つい買いたくなる商品の特徴ですね。これがないと難しいでしょう。これまでは、時間がないから仕方なく買っていた(売れていた)好立地の店舗(臨時を含む)が、競合店の増加により、今後ますます売れなくなるように予想しています。
これに人手不足が追い打ちを掛ければ、できるだけ露出を広げるという考え方から売行の悪い販売方法を止めるという考え方に変わるかもしれません。
☆今日のまとめ☆
競合店が増えた今、単に露出を増やしただけではなかなか売れなくなったのではないか。
人手不足が深刻化すれば、売行の悪い販売方法自体を止めるようになるかもしれない。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
もしかしたら駅前の賑わいを作るために臨時店舗だったのかもしれませんね。
それでも、一般店な商品を売るのではなく、購入者にメリットのある何かしら特徴のある商品の方が、より賑わいが出るでしょう。