カフェ・ベローチェの割り切り方は大きな競争力?
先日、大阪でカフェ・ベローチェを利用したのですが、メニューやオペレーションを見ていると、割り切ったカフェだということがわかりました。その割り切り方とは、
メニューを絞ることにより、オペレーションを簡略化
するというやり方。
メニューを増やせば顧客満足度は高まりそうですが、一方でオペレーションが複雑化します。人手も必要になりますし、調理器具も余分に必要となります。調理スペースが広くなる分、客席が狭くなるというデメリットも生じます。一方、メニューを絞れば、少ない人員で運営することもでき、客席も広くすることができますが、その分飽きが生じやすくなり、顧客満足度が下がりやすくなります。
カフェ・ベローチェは後者を採用したわけですが、その分飲み物やスイーツを低価格で提供できることになります。客席も広く、満席になる確率も低くなるので、
できるだけ安くゆっくりと過ごしたい消費者
を集客することができます。
この割り切り方、今後大きな競争力になるかもしれません。というのも、メニューを絞り、オペレーションを簡略化することで、人員を確保しやすくなるからです。カフェのみならず、飲食店が直面する今最大の課題は人手不足。ワタミは人手不足から、大量閉店を余儀なくされました。すき家でも、人手不足からリニューアルオープンがなかなか進んでいません。この人手不足を解消する方法は、2つ。時給を引き上げるか、業務を簡略化するか、です。前者の場合、飲食店以外のアルバイト時給とも競争になるわけで、時給1500円にもなるテレアポの仕事に金額で優ることは、飲食店のビジネスモデルからなかなか難しいもの。だから、後者の方が現実的な解決方法になります。したがって、業務の比較的簡単(そう)なカフェ・ベローチェは、人員確保のしやすさで競争力を持つことになります。
実際に数えたわけではないですが、確か二人で運営していたかと思います。一方で来店客数は50人以上いたでしょうか。店員一人あたりの客数を多くできることで、低価格での提供が可能となります。
☆今日のまとめ☆
カフェ・ベローチェは、メニューを絞ることで、業務の簡略化・客席の増大化を行い、低価格提供を可能にしている。
人員不足が飲食店の最大の課題と考えれば、業務の簡略化によって、人手を確保しやすくしており、ベローチェにとって大きな競争力と言えるだろう。
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☆ 今日のこぼれ話☆
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私の中では、今プレモルを超えています。