【備忘録】久しぶりに行ったバイキングで発見した消費動向とニーズ

消費動向なんて、少し大袈裟ですが、久しぶりにバイキングに行きましたので、底で発見した消費者の行動をまとめておきたいと思います。ちなみに、利用したのは、神戸ベイシェラトンのガーデンカフェで、平日18時頃から20時頃まで。

【神戸のバイキングで発見した消費動向】

有料の生ビール・グラスワインを注文する人が意外に多い。ボージョレヌーボーの時期だったこともあるが、ボトルワインを飲む人もちらほら。
パンとご飯を食べる人は多い。炭水化物で満腹感を持ってもらおうというホテル側の戦略はうまく行っている。
カニは人気だが、一部のマニア以外はそう多く食べる人はいない。食べるのが面倒だからか？
ホテルのため外国人も多いが、メニューの説明に十分な英文はなかったような気がする。
ホテルにあるレストラン名が入ったメニューあり。美味しさと安心感があり、比較的人気があった模様。
カレーは意外に美味しいが、説明不足のためか食べている人はほとんどいなかった。

1について、ソフトドリンクはバイキングメニューに入っているものの、有料のアルコールを飲んでいる人は意外に多かったです。やはり、大人はディナーにはお酒なんでしょうね。カップル・団体の来店客は、大抵何かしらアルコールを注文していたようでした。メニューはその都度店員が持ってくるのですが、テーブルに常時設置しておけば、もっと注文が増えるのではないでしょうか。

2について、カニ・海老フェアだったのですが、団体客のうち少なくとも1名はご飯・パンを食べていました。炭水化物で満腹感を出して、原価を下げようという店側の戦略はうまくいっているようです。

3について、カニがメイン料理だったのですが、メインで食べている人は意外に少ない。これは本当に意外でしたね。カニは人気メニューなものの、そう大量に食べたいものではないのかもしれません。まぁ、それがわかているからこそ、シェラトンはバイキングメニューにしているとも言えますが。

4について、注意深く見たらよかったのですが、料理のある場所に英語の表示はほとんどなかったように感じます。見ればわかると言えばそうですが、例えば肉じゃがなどのオーソドックスな日本料理は、英語の説明書きがあれば、食べるきっかけになるのではないでしょうか。外国人観光客が家庭料理をゆっくり食べられるレストランは、意外に少ないですから。

5について、中華メニューに、ホテルの中華レストランの名が冠されていました。これは、食べるきっかけになるとともに、そのレストランのプロモーションにもなります。ホテルだからこそできることではありますが。

6について、何度かここのバイキングを利用したことがあるのですが、カレーを食べたのは初めて。試しに少しだけ食べてみたのですが、これが本当に美味しかった。牛スジカレーだったのですが、辛さよりも甘さがあり日本人の口にあるマイルドなカレー。辛くないカレーこそ、なかなか食べる機会がありません。もう少しプロモーションすれば、バイキングのみならずシェラトンの人気メニューになる可能性はあるでしょう。

バイキング・食べ放題のレストランは、今ではそう珍しくありません。例えば、梅田のヨドバシビルやルクアに行けば、数軒あり、どれも人気。郊外型SCのららぽーと甲子園でも、行列ができているレストランは、バイキングか回転寿司です。ただ、これらのお店は、比較的価格が低いため、家族利用が多く、なかなかゆっくり楽しめないのが難点です。そこで、ゆっくりと美味しいバイキングを楽しみたいというニーズに応えるのが、ホテル。決して低くない価格だからこそ、来店客がセレクトされて、ゆっくりとした空間が保たれるとも言えるでしょう。この「ゆっくり」「美味しく」「満腹」というキーワードは、注目かもしれません。

また、外国語の喋れるスタッフが多いホテルだからこそ、外国人観光客も安心して利用できます。さらに、バイキングとなれば、支払金額は固定であり、食べる料理は実際に見てから決められるので、異国の不安は解消されます。キーワードは、「外国人の不安解消」でしょうか。このニーズも、日本のレストランで満たすお店はまだまだ少ないのではないでしょうか。雰囲気・デザインにしても、日本人好みと外国人好みとで大きな違いがあるでしょう。外国人向けのレストランというコンセプトにすれば、逆に日本人が集客できるかもしれません。

☆今日のまとめ☆

ホテルバイキングの強みは、「ゆっくり」「美味しい」「満腹感」であり、このニーズを満たすレストランは意外に少ないのではないか。

外国人が言語・料理で不安を解消できるのも、ホテルバイキングの強み。