丸亀製麺がだし玉肉うどんを売り込むには、理由があった!

dashitama=niku-udon from marugameseimen※丸亀製麺公式サイトより

 

日経に肉食に関する面白い記事が掲載されていました。

 

肉を好んで食べる高齢者が増えている。食の欧米化の先駆的世代が高齢者になり、食肉消費が日常化。魚と野菜もバランスよく食べる習慣が長寿ニッポンの秘訣でもあるようだ。(2015年5月17日付 日経新聞朝刊)

 

シニアといえばヘルシー志向が強いため、肉よりも魚というイメージが強いですが、実際は全く逆。記事にもあるように、肉を好んで食べる高齢者が増えているんです。記事で掲載されているシニアの声を聞けば、シニアに肉が売れていることが実感できます。

 

「肉は毎日食べる。ダイエットや健康のため糖質をとらず肉、魚、野菜をしっかりとるようにしている」(65歳男性)

「魚のほうが好きだが健康のため週1回は肉料理を食べる」(77歳男性)

 

肉が好きだから食べているというよりも、ダイエット・健康目的で肉食を増やしているのです。これには、本当に驚きました。当初、

 

シニア→世帯人数が少ない→手の込んだ洋食・肉料理が自宅で食べられない→洋食店に行列

シニア→株高で資産増加→違いがより明確な高い肉を食べる→スーパーで精肉が売れる

 

と連想していましたが、この連想に、

 

シニア→ヘルシー志向が強い→健康目的で嫌でも肉を食べる

 

を付け加えなければなりません。もしかしたら、肉が売れている一番の要因は、シニアのヘルシー志向だからかもしれません。

 

改めて、肉食に関するデータを調べてみました。

 

【肉食に関するデータ】

  1. 60歳以上の一人1日あたりの肉類消費量は、2013年までの10年間で30%増
  2. 生鮮肉への世帯1ヶ月平均支出金額は、2004年比で2014年は2%増(4778円→5529円)

※1は2015年7月17日付日経平均朝刊記事より、2は家計調査の2人以上の世帯時系列データより

 

2について、2014年の金額は2013年の約1割増。リーマン・ショックにより一時落ち込んだものの、アベノミクス開始により上昇トレンドに戻っています。資産効果の高いシニアが、肉食を増やしていることは明確です。

 

企業業績に目を転じてみれば、スーパーで好業績のヤオコー・マルエツは、精肉の販売増が大きな要因とのこと。シニアの肉食は、ロイヤルホスト・デニーズなど洋食を提供するファミレスの好業績とも関係がありそうです。そう言えば、既存店売上の好調なトリドールは、並が590円と比較的高単価のだし玉肉うどんを今一番売り込んでいます。シニアの肉食増に対応した販促なのかもしれません。

 

☆今日のまとめ☆

シニアの肉食が増えているのは、ヘルシー志向のため。

このトレンドに対応したスーパー・外食は、業績を向上させている。

 

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  • 今日のこぼれ話☆

逆に、40代(なったばかりでまだ実感はありませんが)の私は、肉食を減らしています。肉と言っても、牛よりも鶏を増やしていますね。

昔は焼き肉食べ放題とか大好きだったのですが、今はあまり食べる自信ないですね。

どちらかというと、野菜食べ放題の方が興味あり。

 

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