まだまだ威力のあるモンドセレクション受賞表示と人口動態の関係
モンドセレクションと言えば、2008年頃からそのマーケティング活用の是非が問われているものの、依然商品パッケージや看板に大きく掲載されています。ウィキペディアで調べると、品質・技術基準を満たしているかどうかのものさしであり、美味しさを競うコンテストではありません。1000ユーロほどのコストを掛けて出品した商品だけが対象の、絶対評価を受ける基準なのです。
なのに、依然としてその受賞を販売促進に使う企業・ブランドが存在するということは、それだけ効果があるからに他なりません。実際調査したわけではありませんが、15万円弱も掛かり、しかも中小企業に出品が多いということを考えると、その販促効果は15万円以上なのでしょう。
その理由として考えられるのが、
いいモノを買いたいが失敗したくもないシニアの増加
です。モンドセレクション受賞を表示することにより、初めて購入するシニアに安心感が産まれ、購入に至るのではないでしょうか。ブランド米・ブランド牛も然り。マスコミで取り上げられたことを大きくアピールする商品・飲食店も同じ理屈です。
思えば、ビール大手が、新商品を既存ブランドの派生商品に集中させるのも、シニアのブランド信仰の強さを表したのではないでしょうか。逆に言えば、よく知らない商品・店舗・ブランドは、何かしらシニアの見込み客とコミュニケーションを図らなければならないということになります。
☆今日のまとめ☆
絶対評価の技術基準の適否を示すモンドセレクションの受賞を、商品パッケージや看板で大きくアピールするのは、いいモノを買いたいが失敗したくないシニアの増加を反映しているのではないか。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
- 今日のこぼれ話☆
体調が絶不調。
昼間に極度の睡魔に襲われ、そして今日は微熱とだるさ。
夏バテにしては、早すぎ。