【389号】ウォールマートでフェデックスとの提携で大都市進出。

◎本日のニュース

1)見出し

Wal-Mart Uses FedEx to Expand Urban Push

2)要約
ウォールマートストアーズ社(ウォールマート)は、
ロスアンゼルスとボストンで、ネットで注文した物を
送料無料でフェデックス社(フェデックス)の店舗で
引き取れるという実験を行っている。

この二つの都市にはウォールマートの店舗はほとんどないため、
この販売方法により新規顧客を獲得できる。
今のところ、利用者の反応は良いという。

ウォールマートは、アメリカ国内の売上が5四半期連続で減少しており、
この販売方法を国内売上の起爆剤として期待している。
フェデックスの店舗を活用することにより、
新たな不動産投資をしなくて済むというメリットもある。

3)キーとなる英文
Wal-Mart Stores Inc. is experimenting with allowing customers
to buy merchandise online and have it delivered free to urban
FedEx Corp. locations, a bid to boost sales in big cities where
the retailer has little to no store presence.

4)キーとなる英文の和訳
ウォールマートストアーズ社は、顧客がネットで商品を購入し、
無料で市街地のフェデックス社の店舗へ配送できる実験を行っている。
この実験により、店舗がないあるいはほとんどない大都市での
売上増加を期待している。

5)気になる単語・表現
merchandise     名詞      商品、売買
location        名詞      位置、場所、用地
bid     名詞      入札、~しようとする努力、企て
boost   他動詞     ~を下から押し上げる、~を上げる

6)今日のヒント
ネット通販の大きな利点は、その利便性だろう。
24時間365日、ネットにつながる環境さえあれば買い物をすることが可能だ。
後は、自宅への配達を待つだけで、お店で商品を探して、レジの前で待ち、
重い荷物を自宅まで運ぶ煩わしさから開放される。
その反面、商品が手に取れないことや送料がかかることが購買のハードルとなる。
特に、食料品などの低単価商品の場合、いいと思った商品だけを注文下場合、
送料が商品代金よりも高くなることが往々にしてあり、
送料の存在ゆえに購入を諦めることもあるだろう。

こういう場合、実店舗のある小売店はその店舗が大きな強みとなる。
サイトで欲しいと思った商品を、その店舗で購入できるからである。
また、サイトで注文・決済まで済ませ、店舗で引き取れば送料は払わなくて済む。
ウォールマートも店舗引き取りというサービスを提供し、
送料のハードルを無くしている。ただ、この特典を活用できるのは、
自宅の近くに店舗があるという消費者に限られる。
そこで、ウォールマートは店舗が手薄な都市部でフェデックスと提携した。

今回の提携により、ウォールマートは、店舗が無かったゆえに
これまで獲得できなかった顧客を、獲得することができる。
しかも、出店という不動産投資がないので、収益性は高くなる。

一方、提携したフェデックスは、消費者がわざわざ来店してくれるので、
集客コストを下げることができる。さらに、来店した消費者に
サービス内容やキャンペーンを告知することができる。
その結果、ウォールマートの引き取り以外の配送依頼が増えるかもしれない。
また、商品の引渡しに対して手数料をウォールマートに請求できるならば、
新たな収益源となるだろう。

今回の例は、店舗を持たないネット通販企業が取るべき送料の
ハードルを無くすためのよい事例だろう。
ただし、ある程度の物量ボリュームと消費者が不便を感じない店舗数が条件になる。

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《今回のヒントのまとめ》
▼ウォールマートは、店舗が手薄な都市部での売上を増やすために、
ネット通販でフェデックスと提携し、ネットで購入した商品を送料無料で
フェデックス店舗で引き取れるサービスを実験的に行っている。

▼この提携により、ウォールマートは、不動産投資をすることなく、
新たな顧客を獲得できるというメリットがある。

▼一方のフェデックスも、消費者が来店してくれることにより、
集客コストを下げるとともに、新たな販促を低コストで仕掛けられる
というメリットがある。また、引渡し手数料という新たな収益源が生まれるかもしれない。

▼送料がネット通販の大きなハードルであるということを考えれば、
ネット通販企業が店舗を持つ企業と提携する効果は大きい。
ただし、その場合、物流ボリュームと店舗数は条件となるだろう。
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6)おすすめ商品・サービス

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編集後記
こんにちは、高尾です。
ネット通販と実店舗の提携について、日本で行うならば
コンビニとの提携が一番効果的でしょう。
ただ問題なのは、コンビニも小売店であるということ。
また、コンビニ業界が寡占されており、大企業ばかりというのも、
提携の障害になると思われます。
コンビニと提携できるのは、コンビニと対峙できるほどの大企業でしかも、
コンビニで扱う商品と正面からバッティングしない商品をメインに
扱い企業のように思えます。
今思いつくのは、アマゾンぐらいでしょうか。
ただし、物流コストの高い日本では送料の壁は大きく、
店舗引渡しのニーズは高いと読んでいます。
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