【450号】米消費者、スーパーでの買い物でも事前にネット検索。

※東日本大震災で被災された方に、心よりお見舞い申し上げます。

◎本日のニュース

1)見出し 
In-Store Sales Begin at Home 

【出典】
http://goo.gl/Ndr16


shelf life


2)要約
店舗で日用品の買い物をする前に、
商品をネットで検索する消費者が増加している。
これまで購入前にネットで調べるのは
家電のような高価な商品であったが、
景気後退後、スーパーで買うような日常品にまで
拡大している。

この消費行動の変化は、
店内プロモーションに変化を促している。
これまでは、店内で消費者の目に止まるように、
目立つ場所で目立つような陳列や特価販売が行われていた。
しかし、来店前に購入品目をネットで決めるようになると、
ブログやソーシャルメディア、レビューサイト、
通販サイトなどのネット上での露出が重要になる。

ただし、店内プロモーションが無くなるというわけではない。
店内プロモーションとネットマーケティングが並行して
行われることで、購入につながる。

3)キーとなる英文
Determined to find the best deals, more shoppers are
 researching their grocery lists online before going
 to the store. For marketers, that means big changes
 in how and when they tempt consumers to buy.

4)キーとなる英文の和訳
一番の掘り出し物を徹底的に見つけるために、
より多くの消費者が、スーパーで何を買うかを
お店に行く前にネット上で調べている。
販売する側にとって、
それは、プロモーションの方法と時期に
大きな変化が起こることを意味する。

5)気になる単語・表現
determine	他動詞	~に~をすることを決心させる、
(determinedで)断固として、徹底して
deal	名詞	商取引、契約、(複数形で)お買い得品、
掘り出し物;
grocery	名詞	食料雑貨店;食料雑貨類
tempt	他動詞	~を~へ誘う、引きつける

6)今日のヒント
消費行動の変化として、以下のような調査結果が
紹介されている。
◎調査対象の20%以上は、食品や日用雑貨の購入の際に、
事前にネットで調べる。
◎調査対象の1/3は、ペット用日用品の購入の際に、
事前にネットで調べる。
◎調査対象の39%は、赤ちゃん用日用品の購入の際に、
事前にネットで調べる。
◎調査対象の62%は、買い物のうち半分で、
事前にネットで調べる。

これまで、家電のような高価な商品を購入する場合に、
ネットで事前に調べるとされていた。
それは、値段の高さゆえに失敗したくないからである。
購入して実際に使っている人の評価を見れば、
消費者から見たその用品の良し悪しがわかる。
広告は、その商品の良さしか伝えないために、
広告を鵜呑みにして商品を購入すれば、
思わぬ欠点に遭遇しかねない。
だから、中立の立場で伝える商品の評価を見て、
何を買うのかを決めるようになる。

この消費行動が、食品や日用雑貨にも広がっている。
家電などと比べて値段は安いが、
値段が安くても損をしたくない。
消費者がこのような賢い行動を取るきっかけになったのは、
景気後退だろう。
給料が下がるなかこれまでと同等の生活をしようとすれば、
価格に敏感にならざるを得ない。
記事によれば、80%の女性があらゆるもので
これまで以上に価格を見るようになったという。

日用品にまで広がった購入前のネット調査は、
企業のマーケティング方法に変化を余儀なくさせる。
これまでは、店内で目立てばカゴに入れてもらえていた。
しかし、これからは事前のネット調査で選んでもらう
必要がある。
お店に入る前に、欲しい物リストに入れてもらえないと、
店内でいくら目立っても選んでもらえない。
よって、ネットを見て選んでもらえるような
マーケティングを企業は行わなければならなくなる。

その手法として、
1.ブログやソーシャルメディアで消費者に取り上げてもらう
2.レビューサイトで消費者に評価を書いてもらう
3.通販サイトでキャンペーンを行う
4.ネットチラシに載せてもらう
5.オンラインクーポンを発行する
が記事で紹介されている。
ネット上での露出を高めるための手法だが、
一番重要なのは、消費者にその味や使用感を紹介してもらうこと。
1・2をいかに大きくするかが、店舗での販売を
増やすために今後重要になるだろう。

日本に目を向けてみると、
食品や日用雑貨は、スーパーなどの店舗で購入するモノであり、
ネット通販の商材ではなかったため、
ネットでのマーケティングがあまりなされてこなかった。
企業の存在を証明するために、
企業サイトを持っているだけの企業も多く、
更新がほとんどされていない企業サイトもあるほどだ。
しかし、ネット通販がさらに普及すれば、
購入前に商品について調べるというネット通販では当たり前の行動が、
店舗で購入する場合にも行われるようになる可能性は高い。
ネットでの露出を高めて、いかに消費者に取り上げてもらうか。
店内プロモーションも重要だが、
ネット上のマーケティングの重要性が増すように思える。

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《今回のヒントのまとめ》                                       

1)家電などの高額品に見られた購入前のネット調査が、
食品や日常雑貨などの購入の際にも見られるようになった。

2)これは、景気後退によって、
値段の安いものでも失敗したくないという
感情が強くなったからであろう。

3)事前調査によって買い物リストに入らなければ、
店内プロモーションでいくら目立っても選んでもらえないため、
ネット上での露出を高めることが重要である。

4)その方法として、ブログやソーシャルメディアで
取り上げてもらったり、通販サイトやネットチラシで
プロモーションを行ったり、オンラインクーポンを発行したり、
などがある。

5)ネット通販の普及が進む日本でも、
購入前のネット調査が、店舗での購入の際に行われる
可能性は高い。店内プロモーションも重要だが、
それを活かすためにも、ネット上のマーケティングが
より重要になるだろう。

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6)おすすめ商品・サービス 

◎Winecarte 簡単ワインの選び方
一番新しい記事は、

【ニュース】ポルトガルのマデイラワイン、甘さと古さで注目。
http://wine.ryotarotakao.com/archives/664

です。
最近、ワインを勉強しています。
それをアウトプットする意味でも、ワインのサイトを始めました。
焦らず少しずつ作成する予定です。
http://wine.ryotarotakao.com/

編集後記
こんばんは、高尾です。
デパ地下や大きなスーパーに行くと、
被災した東北を応援するためのプロモーションを
目にすることがよくあります。
単に自分の欲望のためのモノを買うのではなく、
せっかく買うのだから人助けがしない。
このようなニーズが定着すると、
消費者による商品選択が変わり、
その結果、企業によるマーケティング活動も
変化を余儀なくされるように思えます。
その前提として、「この商品は何なのか?」について
消費者に伝えることが求められます。

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