セブンゴールドのカレーが売れる理由とは?
昨日(正確には7/7)のWBS(ワールドビジネスサテライト)で、セブンイレブンのPBが取り上げられていました。そのPBは、セブンゴールドと言い、価格ではなく品質を訴求したもの。このセブンゴールド(カレーやハンバーグなど)の売れ行きがいいようです。
改めてセブンゴールドのカレーを調べてみると、1人前398円のレトルトタイプ。スーパーに行けば、安いもので98円、カレーマルシェなど人気のあるレトルトカレーでも200円~250円ほど出せば、買うことが出来ます。価格だけ比較すると、セブンゴールドのカレーは、1.5~4倍ほどの価格となり、価格の高い商品になります。食品は、特に値下げ圧力の高いデフレ経済真っ只中。それなのに、この高いセブンゴールドのカレーが売れるのは、大きな疑問です。
WBSでは、その品質の高さ(つまり、美味しさ)が売れる理由とされていましたが、単に美味しいから売れるという単純なものではありません。そこで、改めて支持を受けている理由を考えてみました。
そのヒントとして、売れている場所が挙げられます。つまり、セブンイレブンというコンビニ。コンビニだからこそ、売れているのです。つまり、
セブンゴールドのカレーのライバルは、ココイチでありコンビニ弁当であり、ライバルと比べて割安だから
と考えることができます。コンビニで、カレーを買うシチュエーションは、
夜ご飯何を食べるか困った時に、美味しそうなセブンゴールドのカレーを見つけた。
レトルトカレーとしては高いけど、ココイチで食べるよりも安い。
コンビニ弁当のカレーよりも美味しそうだし、価格もそれほど変わらない。
ではないでしょうか。また、セブンゴールドのカレーの売場は、常温の加工食品コーナーではなく、お弁当などが置かれているチルドコーナー。だから、比較対象はお弁当になり、その結果、外食もその対象に加わります。
ここで大切なことは、
外食を競合商品に設定し、外食と同じ美味しさの商品を外食よりも安く提供する
ということです。同じ論法でこれまでに売れた商品は、日清食品のGooTaなど。競合相手を変えることで、価格の高さを消すことができるのです。
ただ、この理屈が成り立つということは、レトルトカレーという土俵で戦わなければならない小売店では売れないということになります。だから、イトーヨーカドーやヨークマートなどのGMSやSM業態では、売るのが難しくなるのではないでしょうか。イトーヨーカドーに並んでからの売れ行きには、注目です。
☆今日のまとめ☆
セブンゴールドのカレーは、美味しいものの、価格は通常のレトルトカレーの1.5~4倍する。
にもかかわらず、売れているのは、比較対象になる外食やコンビニ弁当のカレーとさほど美味しさはわからないものの、割安だからである。
競合商品を外食に設定したことが、その勝因である。
☆今日のこぼれ話☆
日清食品のGooTaは、もう終売したみたいですね。
知りませんでした。
GooTaの発売当初、かなり売れていたことを鮮明に覚えています。
終売の理由は、売れなくなって儲からなくなったからでしょうか。
なんだか、食べたくなりました。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→☓
◎毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯
◎部屋や家の掃除をする→☓