梅田のたこ焼きファストフード店・たこ八、女性客獲得をもたらしたちょっとした工夫とは?

美味しそうなたこ焼きMandy Jansen

※たこ八とは関係がありません

先日、友人に釣れられて梅田地下街にあるたこ焼き店・たこ八に行きました。こちらのたこ焼き店は、テイクアウトだけでなく、その場で座って食べることができます。「座って」というのがいいみたいで、友人は小腹が空いた時によく行くみたいです。ちなみに、私が利用したのは初めて。店舗の前は何度か通ったことがあるのですが、ウェイティングしている人がいることが良くある繁盛店なので、少し気になっていました。

食べた感想は、行列ができるだけあって、本当に美味しかったです。「本当に」という表現を使ったのは、チェーン店であり値段も安かったので、さほど期待はしていなかったのですが、いい意味で期待が破られました。300円で5個のたこ焼きを座って食べられるというのは、かなりのバリューです。

「安い」「うまい」だけあって、男性のみならず女性の来店客が多いのも、たこ八の特徴でしょうか。ただ、「安い」「うまい」だけで、女性が利用するわけではありません。たこ八には、女性が利用できるちょっとした仕掛けがあったのです。その仕掛けとは、

お盆を使って清潔感を醸し出す

というもの。お盆も安っぽく見えるものではなく、黒塗りのどちらかというと高級感のあるもの。(こちらの画像を見ればわかります。)たこ焼き屋さんと言えば、少し汚いというイメージがあるので、テイクアウトならまだしも、店内で食べるには女性なら少し抵抗があるかもしれません。たこ八は、この抵抗を黒塗りのお盆を使うことで、払拭しているのです。だからこそ、女性だけでも躊躇なく入れるようになり、客数増につながるのです。

お盆を使えば、初期投資(お盆代)や維持費(清掃コストや保管場所など)が追加で掛かり、コストアップ要因になります。しかし逆に、テーブルや床が汚れることが少なくなり、清掃コスト削減というメリットもあります。それ以上に、店舗の高級感・清潔感向上につながり、女性客獲得=客数増という大きなメリットがあるのです。

お盆を使うというちょっとした工夫ですが、この小さな工夫が、客数増→売上増につながるのですから、馬鹿に出来ません。

☆今日のまとめ☆

梅田地下街のたこ八に女性客が多いのは、黒塗りのお盆を使うことによって、高級感・清潔感を出しているからではないか。

ちょっとした工夫だが、この小さな工夫が、女性客獲得→客数増→売上増につながる。

 

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☆    今日のこぼれ話☆

客単価や業態が違いますが、JR大阪三越伊勢丹のデパ地下にある日本酒バー(セットメニューのみ)も、お盆を使って高級感を出しています。

こちらは、単価引き上げを目指したものでしょう。

 

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