コストコ物価が示す、アベノミクスの実力とは?
by courtesy of Rod Begbie
久しぶりにコストコで買い物をしました。今回見た価格に唖然。相当値上がりしていたからです。
【コストコ主要商品の値上がり率】
カークランドシグネチャー・プルーン1.59kg→12.9%
カークランドシグネチャー・トルティーヤ・チップス1.1kg→4.3%
カークランドシグネチャー・ミックスナッツマカデミア→6.3%
シーフードミックス→19.3%
アトランティック・サーモン→3.5%
さくらどり・むね肉2.4kg→22.3%
※ ナッツ・シーフードミックス以外は8/3と5/18比較
※ ナッツ・シーフードミックスは8/3と3/3比較
ナッツとシーフードミックスは、5/18との比較では価格に変動なし。しかし、5/18にはすでに大きく値上がりしています。それにしても、最大で20%以上も値上がりしているのには、びっくりです。
では、ここまで食料品が値上がりした要因は何なのか。一番の要因は円安、次に原油価格の高騰でしょう。実際、為替は昨年末と比べて大幅に円安に振れていますし、原油価格もガソリン価格を見れば、その影響がよくわかります。
そして、コストコ物価の上昇を改めて認識したのは、決済時です。通常は3万円前後なのですが、今回は4万円弱まで上昇していたからです。さらに、過去のレシートと比べると、その値上がり率に唖然としました。そして、この現実と向き合って考えたとことは、節約について。値上がりした分だけ可処分所得が減るわけですから、その分どこかで穴埋めしなければなりません。財布の紐の引き締めを考えるわけです。私と同じように考えるコストコユーザーは、多いのではないでしょうか。
さらに、夏のボーナス上昇に湧いた消費も、カードの請求書を見て冷静さを取り戻す可能性もあります。毎月の給料が増えていなければ、贅沢品の購入を控えるようになっても、不思議ではありません。さらに、購入頻度の高い食料品の価格上昇を目の当たりにすれば、財布の紐が固くなるのは避けられないのではないでしょうか。
何が言いたいのかというと、消費者が冷静さを取り戻せば、消費が落ち込み兼ねないということ。冷静に精査された価値がさほど高くなければ、売れ行きが大きく鈍っても不思議ではないのです。内需を見る限り、アベノミクスの実力は今のところさほど高くなく、過大評価されている可能性があると思います。
☆今日のまとめ☆
コストコ物価の上昇は、円安と原油価格の上昇によるものだろう。
消費者が物価上昇を認識すれば、消費に冷静になり、節約志向が高まるかもしれない。
今のところ、内需を見る限り、アベノミクスの実力はさほど高くないのではないか。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
コストコの価格転嫁はすさまじいです。
それだけ仕入れ値が上昇しているということ。
一般スーパーの価格がさほど上がっていないということは、消費者以外の誰かが負担していることになります。