吉野家の牛すき鍋膳売れ行き好調からわかった、売れるメニューの要素

サンパウロの定食by courtesy of vitor cheregati

 

前回に引き続き、吉野家の牛すき鍋膳について。吉野家にしては580円という高単価商品のため、販売に苦戦すると予想していた自分が情けないです。客単価がプラスになったわけではないので、低価格牛丼から高価格牛すき鍋膳に大きくシフトしたとは考えにくいですが、出数の大きな280円牛丼の影響を弱くするには、牛すき鍋膳がそれなりの数量売れる必要があるのも事実。売れたのは間違いありません。

 

では、なぜ牛すき鍋膳は売れたのか?前回は価格面でその要因を考えましたが、今回はその内容から推測したいと思います。(そう、これも推測なので悪しからず)

 

【牛すき鍋膳が売れた理由(内容面)】

利用食材が多く定食に近いメニューだから

 

前回も取り上げた牛カルビ丼と比較すれば、内容の違いは一目瞭然です。写真を見る限り、牛すき鍋膳には、牛肉・白菜・白ネギ・玉ねぎ・卵・つけものが付いています。一方の牛カルビ丼は、牛肉のみ。利用食材の違いは一目瞭然であり、どちらがヘルシーかは論じるまでもないでしょう。牛カルビ丼は丼なのに対し、牛すき鍋膳は定食メニューなのです。利用食材が多く、よりヘルシーな定食メニューだから、売れたと考えられます。

 

実際、吉野家だけでなく、定食が売れているという実感があります。例えば、やよい軒。立地による違いもありますが、ディナータイムには満席であることが多く、行列ができることもしばしば。(三宮店の場合)どんな人が利用しているかを見れば、懐具合の乏しい学生が多いと思いきや、意外にも男性サラリーマンや女性が多いことがわかります。これまで居酒屋を利用していた層が、やよい軒を利用しているという感じでしょうか。ヘルシーさだけでなく、値ごろな価格帯もあるでしょうが、いずれにせよ定食の支持率が上昇していることは、間違いないように思えます。

 

これが、吉野家の牛すき鍋膳にも飛び火し、吉野家の客単価引き上げに寄与したと考えられます。多種多様な食材を味わえる定食は、売れるメニューの要素ではないでしょうか。

 

☆今日のまとめ☆

吉野家の牛すき鍋膳が売れたのは、利用食材が多くヘルシーな定食メニューだったからではないか。

 

アメリカビジネスの最新事情メルマガはこちら

ワインを知れば、おもしろい

WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません

日々気づいた雑感はTwitterで発信中

すいません、Facebookはほぼ引退しました

年5%で資産運用する方法はこちら

 

☆  今日のこぼれ話☆

ならば、定食メニューの多い松屋も売上を伸ばしていいはずと思われますが、そこはコスパの違いが影響しているのかなぁ、と思います。

580円のすき焼き定食と580円の牛焼き肉定食では、すき焼き定食の方が魅力的ですね。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です