西宮ガーデンズのニューミュンヘンは、飲食店の新たなビジネスモデル?
Photo:Sapporo By djromanj
西宮ガーデンズには、アイスクリームやたい焼き・コロッケなどその場で食べられるスナック類(?)を集めた通りがあります。週末となると、その通りは人でかなりの混雑。特に人気は、たい焼きとアイスクリーム。両者の共通点は、小腹が空いていた時にぴったりであり、立ってでも容易に食べられる点でしょうか。その通りに、見慣れたお店がありました。それは、ビアレストランのニューミュンヘンです。
もちろん、そこのニューミュンヘンはビール専門の飲食店ではなく、唐揚げの持ち帰り店。阪神梅田店にもある唐揚げの総菜店ですが、少し様相が異なります。それは、その場で食べられるという点です。しかも、ビールを飲むことができ、立ち飲み店として利用することもできます。
ニューミュンヘンは、そもそもはビアレストラン。だから、西宮ガーデンズの店舗は、本来の業態とは異なります。なぜこのような総菜店であり立ち飲み店を出店したかと言えば、
集客数の高さ
中食需要の獲得
少人数の運営が可能
という理由からではないでしょうか。逆に言えば、従来型のビアレストランでは、集客が難しく、中食・内食へのシフトにより外食機会そのものの減少に直面し、さらに人手不足という営業そのものを揺るがしかねない問題が起こっていることでもあります。ニューミュンヘンというビアレストランとしてのブランドを活用することで、SCへの小型店舗出店ができれば、上記経営課題はある程度解決できます。
注目点は、立ち飲みスペースを設けた点でしょうか。唐揚げ専門店は、今ではそう珍しくないですが、立ち飲みスペースのある店舗は見たことがありません。しかも、ニューミュンヘンとサッポロエビスというブランドを活用することで、高級感のある立ち飲みスペースの提供に成功しています。この高級感があるからこそ、西宮ガーデンズという都市型SCへの出店が可能になったのでしょう。
集客の難しさ、外食機会の減少、人手不足は、どの飲食店でも直面している経営課題。これらを解決する方法を、西宮ガーデンズのニューミュンヘンは教えてくれます。
☆今日のまとめ☆
ニューミュンヘンが西宮ガーデンズに総菜店兼立ち飲み店を出店したのは、従来の飲食店では集客が難しく、外食機会の減少に直面し、人手不足が深刻だからではないか。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
もちろん、ニューミュンヘンのように高い知名度があってこそ、SC出店が可能になります。