スーパーのイートインスペースは必ずしも集客にプラスに働くとは限らない

 

 

イートインスペースを設けるスーパーやコンビニが増えてきました。購入だけではなく、その場で食べられるようにすれば、ファストフード利用者を獲得できると考えたからでしょう。コーヒーの存在も大きいですね。淹れたてコーヒーを買う人なら、飲む場所も欲しいはず。このニーズに答えたのも、イートインスペースです。

 

このように、イートインスペースは集客増を狙ったものですが、必ずしも集客にプラスに働くとは限らないことがわかりました。そのように感じたのは、とある駅前のスーパーのイートインスペースを目撃したから。インストアベーカリー(店舗内に設置したパン屋さん)に併設したイートインスペースなのですが、買物客というよりも学生のたまり場だったのです。

 

厳密に言えば、利用している学生も何か購入しているはずだから、別に問題があるわけではありません。店舗の売上に貢献しているわけですから。ただ、滞在時間が長い。うるさい。これは学生の集団に言えることです。もう一つのパターンは、イートインスペースで勉強する学生。こちらはうるさくはないのですが、滞在時間が長いという特徴があります。いずれにしても、学生が多く滞在する場所になれば、それはもう客数減少に悩むマクドナルドと同じ。必ずしも優良顧客の集客に効果があるとは言えません。

 

イートインスペースを設置するということは、逆に言えば売り場面積を減らすということ。その結果、品揃えが狭まり、集客に対しては幾分かマイナスに働くはず。それにも関わらずイートインスペースを設けるのは、その場で食べたいファストフード利用を獲得するため。しかし、その投資が学生のたまり場と化せば、集客に対してマイナスになる懸念が出てきます。

 

何が言いたいかというと、単に食べる場所を設置するだけでは不十分であり、その管理も含めた投資が必要ということです。

 

☆今日のまとめ☆

ファストフード利用者獲得を目指したイートインスペースの設置は、単に滞在時間が長くうるさい学生の集客に終わる懸念がある。

管理も含めた投資が必要だろう。

 

アメリカビジネスの最新事情メルマガはこちら

ワインを知れば、おもしろい

WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません

日々気づいた雑感はTwitterで発信中

すいません、Facebookはほぼ引退しました

年5%で資産運用する方法はこちら

 

☆  今日のこぼれ話☆

もちろん、学生の気持ちも十分わかりますよ。

だって、100円のペットボトルを買えば、友達と談笑できる場所ができるわけだから、利用しない手はありません。

でも、店側としては辛いでしょうね。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です