ウェブから見えた、マクドナルドが地域別価格を導入した本当の理由とは?

By Toby Simkin

 

先月の終わり頃、ツイッター投稿で、マクドナルドが250円メニューを導入したことを知りました。ファストフードで250円と言えば、牛丼の価格です。牛丼と価格を合わせることにより、これまで価格の低い牛丼を選んでいた人の集客を目指しているようです。(MSN産経ニュースより

 

この新メニューについて調べたところ、ふと「いくらほどお得なのか?」が気になり、マクドナルドの公式サイトを訪れました。そして、価格を調べようとしたところ、

 

100円マック・120円マック以外の価格掲載がない

 

ことに気付きました。マクドナルドはファストフードであり、価値に比べて価格が低い(バリュー)ことがウリの飲食店チェーンです。そのサイトに価格掲載がないことに、大きな違和感を覚えました。

 

ちなみに、競合であるハンバーガーチェーンの価格掲載の有無を調べたところ、

 

ロッテリア→あり

モスバーガー→あり

フレッシュネスバーガー→あり

バーガーキング→あり

 

であり、すべてのチェーンが価格を表示しています。なぜ、マクドナルドだけ価格表示がないのか?少し考えると、他のチェーンとマクドナルドの違いがその要因のように思えます。その要因は、

 

マクドナルドは地域別価格を導入しているから

 

ではないでしょうか。地域別価格を採用すると、店舗によって価格が異なります。となれば、全店舗に適応した価格がなく、サイトに表示できません。一方で、全店舗に適応している100円マックと120円マックは、その価格を表示できることになります。

 

サイトに価格を表示しないことは、見込み客の利便性を損なうことになりますが、一方で、

 

価格比較されなくて済む

 

というメリットが、サイトを運営する企業側に生じます。特に、セットメニューを拡販したいマクドナルドは、

 

セットメニューと単品メニューの価格比較ができなくなるので、セットメニューを大々的にアピールすれば、セットメニューに誘導する

 

ことが可能になります。ちなみに、セットメニューでも、

 

平日500円メニュー

250円コンビ

270円コンビ

 

は価格表示がありました。これらのセットは、地域別価格を採用していないのでしょう。さらに、お得感をアピールして集客を目指すフロントエンド商品のように思えます。

 

マクドナルドの地域別価格は、立地により賃料や人件費に差が出る理由から、導入されたと言われています。ただし、ウェブを見る限り、セットメニューに誘導するための方策のようにも思えます。

 

☆  今日のまとめ☆

マクドナルドのサイトには、100円マック・120円マック・一部セットメニューを除いて、メニューの価格表示がない。

ロッテリアなどの競合チェーンは価格表示をしていることを考えると、価格表示しない理由は、地域別価格のためだと思われる。

価格を表示しないことで、競合との価格比較はもちろん、セットメニューと単品メニューとの価格比較もできなくなり、セットメニューへの誘導が容易になる。

地域別価格は、セットメニューを拡販するために導入されたのかもしれない。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

100円マックに、チキンクリスプという新商品が登場したようです。

一度食べてみたいと思います。

マックポークは120円マックに入っていますが、100円マックだったような気がします。

気のせいかな、それとも値上げ?

 

☆昨日の目標→その結果☆

◎朝6時に起きる→◯

◎毎日情報を発信する→◯

◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯

◎腕立て・腹筋30回→◯

◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯

◎部屋や家の掃除をする→☓

◎営業日誌を付ける→☓

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