外国人観光客増加で起こるであろう集客の変化とは?
by courtesy of toshi.panda
※てんやの天丼ではありません
7月の外国人観光客数が100万人を突破したようです。
訪日外国人の消費が拡大している。観光庁によると、1~6月の訪日外国人の国内消費額は前年同期比22%増の5671億円となった。東南アジア諸国向けの 訪日ビザ(査証)の発給要件緩和もあり、今後も訪日外国人数は高水準で推移する見通し。2014年春に予定される消費増税後の国内消費の落ち込みを訪日外 国人の消費が下支えするという期待も高まっている。(2013年8月23日付 日経MJ)
神戸では外国人観光客の増加をさほど感じませんが、大阪の難波・心斎橋に行くとひしひしと感じます。アジア系(特に韓国人)が多いものの、欧米系でも商店街を歩いている人が本当に多い。アベノミクス効果で個人消費も上向いていますが、外国人観光客による特需も、小売売上に大きく貢献しているように感じます。
ただし、観光客数増がそのまま売上増に比例するとは思いません。というのは、
円安で来日する外国人観光客は、賢いお金の使い方をする
という印象があるからです。円安による割安感で日本に来る外国人観光客は、闇雲のお金を使うのではなく、事前に調べた上で一番有効にお金を使うように感じます。つまり、あまりお金を使わなくなるのではないか、と思うわけです。特にそう感じるのは、中国・韓国などから来たアジア系観光客。アジア系観光客が来店する確率の一番高いお店は、ドラッグストア。しかも、みなさんセールの日をちゃっかり調べているのか、セール日に一番多いように感じます。(あくまで感覚ですが)
さらに、次のような新聞記事もありました。
「おいしい天ぷらが安く食べられると外国人客にも好評だ」と顔をほころばせるのはロイヤルホールディングスの菊地唯夫社長。2013年1~6月期の連結営業利益は11億円と前年同期から倍増。天丼店チェーン「天丼てんや」は既存店売上高が約5%伸び、ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」とともに業績をけん引した。(2013年8月1日付 日経新聞朝刊)
天丼店「てんや」の浅草店(東京・台東)には観光の合間に中国人やタイ人など外国人旅行客が多く立ち寄る。アジアでの日本食人気が追い風となり、売り上げの2割弱を外国人客が占める。(2013年8月22日付 日経新聞朝刊)
天丼のファストフード店・てんやが外国人に人気のようです。一番の理由は、
安い
からでしょう。メニューに写真が掲載されており、簡単に注文できるという利便性も、てんや人気の一つの要素でしょう。つまり、手軽に日本食の代表選手を食べるために、多くの外国人がてんやに足を運んでいるのです。
このように考えると、増加する外国人観光客を集客するには、
割安感
が必要になってくるのではないでしょうか。自国の消費者のみならず、外国人観光客相手でも、価格が集客の大きな要素になってくるようと思います。
☆今日のまとめ☆
円安で来日する外国人観光客を集客するのに必要なのは、割安感ではないか。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
そう言えば、チェーン店(ドンキやセブン-イレブンなど)の袋を持つ外国人観光客が多いようにも感じます。