調理家電の変化は食材販売にも影響を及ぼす?
Photo:DSC00099.JPG By knots
日経MJに調理家電に関する記事が掲載されていました。
パナソニックで電子レンジの商品企画を担当する井上広美さんは、働きながら大学生と高校生の子どもを育ててきた。井上さんがレンジの機能で力を入れてきたのが調理メニュー。火を使わないレンジなら調理中にも他の家事ができるからだ。ただ従来のレンジ調理は時間がかかるものが多く「鍋で作った方が早い」と使わない人も少なくなかった。そこで井上さんは10分でできるメニューを考案した。(2014年5月2日付 日経MJ)
この段落だけ読むと、パナソニックの事例紹介の記事のようですが、この記事の中には、調理家電市場に起こる変化が記されてあります。まとめると、次のようになります。
【調理家電市場の変化】
[ターゲット]男性購入者の増加、購入に対する男性の影響力が強くなる
つまり、男性が調理家電を選ぶシーンが増えてきたということであり、商品開発者は男性に選ばれる要素を組み込まなくてはならなくなります。それは、男性でも使える機能であり、男性が興味を示す商品説明など。女性が使いやすい商品だけでは、売れなくなったとも言えます。
この変化の背景にあるのは、もちろん働く女性が増えることで、女性だけでは家事を行えなくなったということ。夫にも手伝って欲しいからこそ、夫が好む商品を購入する女性が増えているとも言えます。
調理家電のこの変化は、食材販売にも影響を及ぼすと予想します。つまり、調理家電を使う男性が増えれば、男性好みの食材が売れるようになり、男性が利用しやすい販路(販売店)が選ばれるようになるということです。よりてっとり早く買い物を済ませたい男性が増えれば、スーパーよりもコンビニが支持されるということになります。
☆今日のまとめ☆
男性が購入に影響力を高めつつある調理家電。
その変化は、食材選び・販路選びにも影響を及ぼすのではないか。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
スマートに買い物をしたい男性にとっては、スーパーよりもコンビニ、特にセブン-イレブンが支持されるかもしれませんね。
アメリカでは一般的な急速レーンのレジが生まれる日も近い?