100円商店街というイベントは、集客のお手本かもしれない
100円商店街は、単に商店街全体を100円ショップにするイベントではありません。これを教えてくれたのは、100円商店街に関する書籍。この書籍をつまみ読みしたところ、とても面白い仕掛け・イベントであることがわかりました。(楽天ブックスでも100円商店街の本が売っています。)
簡単に言えば、100円商店街とは、100円商品を集客商品にして、通常商品を販売するためのイベントです。店舗前に100円商品を陳列し、その会計のために店舗内まで入って来てもらい、通常商品をついでに買ってもらおうというシナリオが、このイベントには描かれています。
詳しいことは、書籍を読んでもらいたいのですが、要は単に通常商品を並べるだけでは、集客できないという考えがこのイベントの底には流れています。これ、商店街以外のどんな店舗にも当てはまると思います。つまり、いくら高品質の商品でも、単に並べているだけでは、なかなか店舗まで入ってもらえない。そこで、つい欲しくなる商品を割安な価格で販売することにより、来店動機を作るのです。
これを積極的に行っているのが、カルディ。店舗前でコーヒーの試飲を行っています。しかも、店舗内で試飲する仕組みです。これがあるからこそ、店舗近くを歩く消費者が店内に入り、ついで買いをするのです。また、コーヒーの販売自体も、来店動機を作る仕掛けでしょう。カルディでコーヒーを買うような人は、毎日コーヒーを飲むコーヒー好き。毎日飲むから、在庫も早くなくなりがちです。在庫を補充するために、カルディに来店するという仕掛けです。
100円商店街も同じですが、来店動機を高める商品は、そう儲かるものではありません。この割り切りができるか。購入先の選択肢がどんどん増え、使い分け消費が増えているからこそ、来店動機を高める仕掛けは、客数維持・引き上げにとても重要でしょう。
☆今日のまとめ☆
100円商店街の一番重要な点は、100円商品で集客し、店内に入るきっかけを持ってもらい、ついで買いをしてもらうということ。
同じことは、コーヒーの試飲や販売を通じて、カルディも行っている。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
モノを売るだけでは、コンビニなど大手にどんどん市場を奪われるだけ。
最近、改めて実感しました。
大手がやらない、面倒なこと、儲からないことをあえてできるかどうかですね。
しかも、それをやって利益を残すこと。
これが難しい。