セブン-イレブンが中元ギフトのキャラクターに江角マキコを起用する理由とは?

江角マキコさんのセブン-イレブン夏ギフトカタログ

 

先日、三宮のセブン-イレブンで中元ギフトのカタログを貰ってきました。貰ってきたとは言っても、単に店頭の配布用パンフレットを持ち帰っただけですが。こういう無料の配布物は、できるだけ持ち帰るようにしています。というのも、タダで大手企業の販促方法を学べる機会だから。最終的にはゴミになりますが、学べることが多いのも事実。今回も、セブンの中元ギフトカタログで大きな発見がありました。

 

セブン-イレブンでは、今年の中元ギフトキャラクターとして、江角マキコを起用しています。30代~40代の女性を意識しての起用でしょう。セブン-イレブンは、他のチェーンよりも有名人を起用することが多く、これまでにもスマップやAKB48を販促キャラクターとして起用してきました。今回もてっきり、江角マキコの知名度を利用した販促と思ったのですが、カタログを開けてびっくり。単に知名度を利用しただけではないことが、判明しました。

 

どこでわかったかというと、それは裏表紙から始まる江角マキコ特集。ここでは、セブン-イレブンが販売するギフトが、江角マキコとともに紹介されているのですが、単に商品と江角マキコの写真を並べているのではないのです。そこには、

 

商品とその商品に対する江角マキコの感想

 

が掲載されているのです。例えば、「八戸鯖寿司こだわりセット」では、次のような説明文が掲載されています。

 

「鯖とシャリ、脂と旨みのバランスがすごくいいですね」と江角さんも感動した味。

 

そして、この後に、この商品の説明文が続きます。このように、江角マキコ特集では、セブンのギフトに対する江角マキコの感想が、すべての商品に掲載されています。これは、

 

江角マキコを消費者の代表者

 

として活用していることになります。同じ消費者としての立場である江角マキコのレビューを掲載することで、消費者の生の声を読者に届けることが可能になるのです。江角マキコの感想は、売り手の言葉=広告では決してありません。(少なくとも形式上は)だからこそ、消費者は江角マキコの感想により信憑性を抱き、より安心して買えるのでしょう。

 

セブン-イレブンが消費者の声を重視していることは、江角マキコの感想掲載だけに留まりません。江角マキコ特集の最初のページには、

 

主婦ブロガーから「これ聞いてみたい!」

 

というコーナーがあります。このコーナーでは、主婦ブロガーが、江角マキコに対して贈り物についての質問をしています。このコーナーによって、贈り物をする消費者としての江角マキコを際立たせているのです。有名人の江角マキコが、どのように贈り物をしているかについて記載することで、贈り物をする動機を掻き立てる効果も期待できます。

 

売り手からの一方的なコミュニケーションでは、消費者の購買意欲を掻き立てられない。だからこそ、セブン-イレブンは消費者の代表者として江角マキコを起用したのだと思います。

 

ちなみに、セブン&アイ・ホールディングスのライバル・イオンの中元カタログでは、有名人の起用なし。セブン-イレブンのカタログと比較すると、読み物としての面白みという点で、イオンのカタログは劣るように感じました。セブン-イレブンは、江角マキコを使うことで、中元ギフトカタログを雑誌として読んでもらおうとしているのかもしれません。

 

☆今日のまとめ☆

セブン-イレブンが中元ギフトカタログに江角マキコを起用するのは、単に知名度を活用するためだけではない。

江角マキコを消費者の代表者として活用することで、消費者の立場から見た商品の良さを伝えようとしているのではないか。

また、江角マキコ特集ページを組むことで、カタログを雑誌化して、贈り物をする動機を掻き立てようとしているのかもしれない。

 

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☆    今日のこぼれ話☆

久しぶりに江角マキコさんを見たのですが、まだまだお美しいですね。

好感度の高さ、嫌いな人の少なさも、江角マキコさん起用の大きな理由でしょうね。

 

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